橋野氏のユニークで革新的なデザインは、樹種としてはカバ科に属し、日本名で「斧折樺(おのおれかんば)」と呼ばれる希少な広葉樹から生まれ、その木目と質感は格別に美しいものです。
橋野氏の製品は、素材・形状・機能を緻密に検討し尽くすことで、より美しく永続的な仕上がりを実現しています。
橋野氏は製品を国際的に紹介するため度々米国を訪れ、2012年にはニューヨーク市サクラパークのチェリーブロッサムフェスティバルやアメリカン・クラフト・ショー・ニューヨークに出展しました。2013年にはグッドデザイン賞を受賞し、さらに2016年から2019年までの4年連続で「おもてなしセレクション金賞」を獲得しています。
30年以上前に初めて木製の靴ベラを制作して以来、橋野氏は長く滑らかな削り出しによる美しい木製ツールを作り続けています。2005年には皇室御用達として宮内庁が天皇陛下への贈呈品として一本を求め、その後も天皇陛下ご宿泊の奈良ホテルに同シリーズが計3セット常設されるに至りました。オノオレカンバ ひねり髪すきでも、日本国内でグッドデザイン賞をはじめ10以上の賞を受賞しています。
今回の会場では、皇室御用達の靴ベラと「おもてなしセレクション金賞」受賞のねじり櫛を展示予定です。また2019年よりブルックリンブルワリー ジャパンと提携し、木製ブルックリンブルワリーカップも制作。橋野氏の作品は国際的にも高く評価されており、ひとつの作品に完成まで1~3年を要します。
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ACCA JOURNAL The art of craft spotlight — ACCA Fine A